HUBを起動していなくてもモデラーとレイアウトで自動的に同期がかかってしまう
LightWave 3Dはモデラーとレイアウトという二つのモジュールに分かれているため、ひとつのオブジェクト(モデル)をモデラーとレイアウト、双方のアプリケーションで製作している場合に同期が取れなくなる場合があります。常にレイアウトとモデラー、二つのプログラム上のデータの同期をとるため、LightWave 3DにはHUB機能が実装されていますが、HUBは常駐プログラムであるため、動作が遅くなってしまうなどのデメリットを感じる可能性があります。
LightWave v9までは、プログラムを実行する際に「引数-0」を指定することで、HUB機能をオフにし、レイアウトとモデラーを単体のアプリケーションとして使用することが可能でした。
LightWave 10からは、データの同期をとるため、HUB機能だけではなく内部通信機能も実装されており、たとえ「引数-0」を使用してHUB機能をオフにしていても、レイアウトとモデラー双方に同じオブジェクトが読み込まれており、どちらか一方のモジュールでオブジェクトが更新され(ディスクに保存され)ると、もう一方のモジュールに読み込まれているオブジェクトも自動的に更新される仕組みに改変されています。
ただしユーザーの使い勝手を考慮し、この内部通信の利用による同期機能もオフにすることも可能になっています。HUB機能および内部通信機能をオフにする場合には、「引数-i」を指定してください(このモードをIsolate(アイソレート)モードといいます)。引数を指定変更の仕方は以下の通りです:
Windows
スタートメニュー > LightWave 11 (64ビット版の場合はLightWave 11 (64bit)) > Layout (no hub)もしくはModeler (no hub)を右クリックしプロパティを開き、リンク先と書かれた入力欄の一番後ろにある「-0」を「-i」に書き換え、OKボタンを押します。
macOS
アプリケーション > LightWave 11フォルダの中にある「Layout cmdline」もしくは「Modeler cmdline」を適切なテキストエディタで開き、「-0」を「-i」に書き換え、保存します。 これで次回起動時より、HUB機能および内部通信機能がオフの状態でプログラムを起動するようになります。