機能紹介:アニメーションをコントロールするドリブンアクション

海外クリエイターMatt Meersbergen氏や国内ユーザー様とModoについてのよもやま話をゆるくお届けしているModoライブストリーミング配信「Modoって?」でも、何度となく話題に出てきているのがドリブンアクションというアニメーション関係の便利機能ですが、イマイチな知名度でもったいないように思いますので、あらためてご紹介いたします!

ドリブンアクション機能とは、アニメーションのセットであるアクション全体に対して、その動きをさらにキーフレームなどでコントロールができるという機能です:

このドリブンアクションを使うことで、基本的なアクション(例えば「歩く」とか「走る」とか)を作っておいて、そのアクション全体の開始するタイミングをずらしたり、全体の速度を速めたり遅くしたり、または逆再生を行ってみたりと、後から自由に編集することができます。またスケマティックビューで他のアイテムと接続することで、例えば「他のアイテムが近づいてきたらアクションが再生する」といったようなことも可能になりますし、FBXフォーマットで出力するとドリブンアクションの効果も含めて全てアニメーションはベイクされますので、他のアプリケーションへも持っていくことができます。

バージョン12.1から追加されたこのアニメーションの便利機能、様々な使い方が可能になっていますので、興味がある方はぜひ一度試してみてください。詳しい使い方については、下記日本語解説ビデオでも解説していますので、こちらをご覧ください:

ドリブンアクションによるアニメーションのコントロール」

作品事例:Cinematograph

Modo開発元Foundry社のギャラリーにて、NPR(Non Photo Realistic )キットを使用して制作された素敵な作品が公開されていましたので、ご紹介します:

Cinematograph」by Kojak氏

NPRキットを使うことで、同じモチーフでもずいぶんと雰囲気が変わりますよね。NPRキットはModoバージョン16より無償でご提供されています。MODO JAPAN GROUPではチュートリアルもご用意していますので、使い方に迷われることもないはず!試したことがないという方は、ぜひ一度使ってみてくださいね:

勉強会:「MODO勉強会#37 タイムアタックモデリング」

来る2022年7月30日(土)、「MODO UserGroup OSAKA」主催で、オンライン勉強会が開催されます:

MODO勉強会#37 タイムアタックモデリング

これまで「アイスクリーム」や「ケーキ」「ハンバーガー」などをお題に、講師の方の指導のもと、モデリングを勉強する機会がありましたが、今回はなんとタイムアタックモデリング!ということで、時間制限でモデリングを行うとのこと。他の方のモデリング操作を見ると、自分のアプローチとはまた全く別の切り口でモデリングされていたりして、とても参考になるものですよね。ご興味をお持ちの方は、ぜひ参加してみてくださいね!

 

 

キット:「Patty for MODO」

様々なプロシージャルな幾何学模様を生み出すためには整数範囲を指定するパターンを定義する必要があるものもありますが、このパターンの作成が視覚的に楽に行えるようなキットが公開されています:

作者はパーティクルなどの様々なModo機能解説のビデオを公開されているSteve Hill氏。このキットをインストールすると、整数範囲を定義するための様々なチャンネルモディファイヤがインストールされます:

これらパターン生成用のモディファイヤを利用してタコの吸盤をプロシージャルに生成するサンプルシーンが提供されています:

この整数範囲はアニメーションさせることもできますので、モーショングラフィック系の映像を作るにも役立ちそうです。Pattyキットの詳細に関しては、こちらの動画をご覧ください:

また、「整数範囲自体がよくわからない、整数範囲って何?」という方は、ぜひこちらの日本語解説ビデオをご覧ください:

整数範囲に関するノードの使い方

 

 

チュートリアル:Eyeball

少し前のビデオになりますが、眼球を作成するチュートリアルビデオがありましたのでご紹介します:

紹介してくれているのはトポロジーワークブックの著者としても知られているWilliam Vaughan氏。このチュートリアルで面白いのは画像は一切使っておらず、全てプロシージャルなテクスチャで構成されているということ!絵を描けないからこんなの作れないと思っている方は、ぜひ一度こちらチュートリアルビデオで作ってみてください。英語ですが、インターフェイスを大きく映しながらゆっくり解説してくれていますので、大変わかりやすいです。

私もチュートリアルに沿って眼球を作り、さらにインスタンス複製で複製したら、Variation Textureで少しずつ色を変化させ、方向コンストレイントを使ってターゲットを見つめるようなシーンを作ってみました。

チュートリアル通りに作って、その後は自分の好きなようにアレンジしてみると、いろんなことが学べるように思います。ぜひ試してみてくださいね!

 

 

チュートリアル:ヘアのスタイリング

キャラクタをモデリングしていくうえで、髪の毛をどう表現するのか、どう編集していくのかは大きな課題になるかと思います。今回はそんな髪の毛の編集方法について、いくつか公開されている方法をご紹介します。

ひとつはプロシージャルモデリングでカーブスイープというカーブを押し出してくれるメッシュオペレーションを使う方法です。カーブで押し出すツールとしてはカーブで押し出し(Curve Extrude)というツールがありますが、このカーブスイープというツールはさらに押し出しを細かくコントロールしてくれる優れモノのオペレーションになっています。このカーブスイープを使ったヘアのモデリング方法については、こちらで解説されていますので、ぜひご覧ください:

また同じくカーブスイープを使った方法で編集しているのはこちら:

後からのスタイリングが楽そうですよね。カーブスイープについては、こちらの日本語解説ビデオをご覧ください:

CurveSweepオペレーションによるカーブの押し出し

他にもMODO JAPAN GROUPがお送りいたしましたMODOモデリングウェビナー「はじめてのキャラクターモデリング」では、ダイレクトモデリングで簡単にキャラクタのヘアを作っています。こちらもぜひ参考にしてみてください:

ヘアを制作していくうえで、これが絶対!正解!というのがあるわけではありません。様々な手法を研究して、自分にとって使いやすく編集しやすい方法というのをぜひ手に入れていただければと思います。

 

 

トレーニング:「MODO エントリー・トレーニング+カテゴリーチョイス2種」

ソフトを購入してみたはいいけれど習得するまで独学は難しい」「体系立てて学びたい」しばらく触っていなかったけれど、いちから学びなおしたい」といった方のために、MODO JAPAN GROUPがご提供する新たなトレーニング「MODO エントリー・トレーニング+カテゴリーチョイス2種」をご紹介いたします。

導入時におけるMODO習得に最適なこのトレーニングでは、基本的な概念・全般的な操作を学ぶ2時間の導入トレーニングに加え、自分にとって必要なカテゴリのトレーニングを2種類(各1時間)を選んで受講することができます。ご用意しているカテゴリは以下の通り:

モデリング (5種)
    ダイレクトモデリング01
    ダイレクトモデリング02
    ダイレクトモデリング03
    プロシージャルモデリング
    Mesh Fusion
マテリアル
UV
ライティング・レンダリング
アニメーション

どのカテゴリの学習が必要なのかは人それぞれ。自分にぴったりのコースを選択することが可能になっています。

このトレーニングは単体でもご提供いたしておりますし、新規でModoを購入される際に、サブスクリプションとセットでご購入いただくことで、よりお得な価格で受講することもできる上、同時受講で一人分追加する場合には割引価格も用意されています。トレーニングに関してご質問・ご不明な点等ございましたら、お気軽に弊社窓口までお問い合わせくださいませ:

MODO JAPAN GROUP トレーニング窓口

実際に購入しても使いこなせる自信がない」「購入してみたはいいけれど使いこなせなくてそのままになっている」なんて方は、ぜひこのトレーニングでModo習得への近道を手に入れてください!

 

 

お知らせ:「Auto Character System 3」価格改定のお知らせ

Modoのキャラクタリギングシステムである「Auto Character System 3」ですが、この度価格およびライセンスの改定が行われることとなりました:

今後、「Auto Character System 3」はパーソナル版とスタジオ版の2種類へと製品が分けられることになりますが、現時点におきまして実装されている機能およびライセンスの認証方式(アクティベーション方法)などに違いはありません。パーソナル版とスタジオ版の違いは以下の通りです:

パーソナルライセンス:

商用利用が可能です。
ACS3を購入された個人または個人事業主の方のみがACS3を使用できます。
同一ユーザーに限り、1ライセンスにつき2ノード(2台)でACS3が利用できます。

スタジオライセンス:

商用利用が可能です。
ACS3を購入された法人の従業員であれば、どなたでもACS3を使用できます。
異なるユーザーが、1ライセンスにつき2ノード(2台)でACS3が利用できます。
    ※ライセンスが紐づくメールアドレスは1ライセンスにつき1つのため、2ノードで共通のメールアドレスでの認証になります。

どちらも商用利用可能ですので、個人で使用される方はパーソナル版をお選びいただければと思います。個人で利用される方にとっては、大変特になる価格およびライセンス変更ですので、ぜひ「Auto Character System 3」をまだお持ちでない方は購入をご検討ください:

 

 

チュートリアルビデオ:「The Vaughan in 60 Seconds Series」1000本到達!

Modoの様々な機能や使い方のチップスを60秒の短いビデオで教えてくれるWilliam Vaughan氏制作のチュートリアルビデオシリーズ「The Vaughan in 60 Seconds Series」が1000本に到達したとのこと!

Modoを習得していくうえで、このチュートリアルビデオシリーズを目にしたことがないという方はいないんじゃないでしょうか?クリエイターとして、また講師としても活躍されているWilliam氏が痒い所に手が届くかのように、非常に細かいところから様々な機能や使い方を解説してくれているチュートリアルビデオシリーズ、ぜひご覧ください!

Pixel Fondue Youtube Channel

 

アーカイブ:MODOモデリングウェビナー「はじめてのキャラクターモデリング(その4)」公開!

06/24(金)に開催いたしましたMODOモデリングウェビナー「はじめてのキャラクターモデリング(その4)のアーカイブ映像を公開開始いたしました:

初回第1回目から最終回である第4回を通して、下絵をもとにキャラクタのモデリングを一通り学べるシリーズとなっています。様々なモデリングツールを駆使して、キャラクタのみならず、装飾品を含め、モデルをクリーンなトポロジーで構成しています。実際にModoのモデリングツールを長く使用していても、自分で使うツールというのは限定されていて、より便利なツールがあることに気が付かないこともよくありますよね。またモチーフはキャラクタモデルですが、建築モデルやプロダクトモデルのモデリングにも十分通用するチップスが満載です。モデリングの幅をさらに広げてみたいという方は、ぜひこのシリーズ通して、アーカイブをじっくりご覧いただき、モデリング学習にお役立てください!

MODOモデリングウェビナー「はじめてのキャラクターモデリング」