ユーティリティ/プラグイン/スクリプト」カテゴリーアーカイブ

スクリプト:「Toggle Cage」

サブディビジョンサーフェスのメッシュレイヤーが大量に増えてくると、どうしてもGL描画数が増えてきて、ビューポートの動作がもたつくと言ったことはありませんか?最新バージョンMODO 12.2にはバウンディングボックスしきい値設定がサポートされたおかげでビューポートのトランスフォームに関しては大分軽快になったものの、タイムラインのスクラブなどではまだ重たさを感じてしまうという方もいるかも知れませんね。

サブディビジョンサーフェスを一時的に無効にする方法として「ケージ」オプションをオンにする方法があるのですが、シーンの全てのアイテムに対して適用するのもまた手間だしなぁという方のために、シーン内に存在するメッシュレイヤーに対して「ケージ」オプションを一括でオン・オフするスクリプトをご用意いたしました:

Toggle Cage

こちらは「ケージ」オプションがオフ(デフォルト)の状態ですので、サブディビジョンが有効になっています。このときのGL数は570万ポリゴン:

こちらは本スクリプトで「ケージ」オプションを一括オン、つまり一時的にサブディビジョンを外している状態です。このときのGL数は41万

描画数が減った分だけ、ビューポート上の動作やタイムラインのスクラブ、フレーム感の移動が軽快になります。非常に単純なスクリプトですが、ショートカットやインターフェイス上のボタンに割り当てておくと、ぱぱっと設定を切り替えることができますよ。また、スクリプトの中身を一文書き換えるだけで、他のコマンドを一括でオン・オフできるスクリプトが自分でも作れるようになります。とっても単純なスクリプトですので、スクリプトの深い知識なんぞ必要ありません。そういった点でも、ぜひ便利に活用していただけたらと思います!

 

ビデオ:CharacterBoxデモンストレーション映像

先日、キャラクタアニメーション用MODOプラグインCharacterBoxのヘビーユーザーでもあるクリエイターのMatt Meersbergen氏によるデモンストレーションがライブストリーミングで行われたのですが、そちらのアーカイブ映像が公開されていますのでご紹介いたします:

スプラインIKや蛇のセットアップなど、様々なシチュエーションにおける優れたセットアップを見せて頂きました。また、ストリーミング中は開発元であるPSOFT様からもチャットでリアルタイムに質問に答えていただけたり、次回更新内容などがアナウンスされていたりなど、見どころいっぱい、盛りだくさんの内容でした。

Matt氏のYoutubeチャンネルには、MODO+CharacterBoxで作成された映像作品や、CharacterBoxのチュートリアルなど、多数の映像がアップされています:

https://www.youtube.com/channel/UCxg9WCO9FZrnTmUrl4bTlrw

CharacterBoxを実際に使いこなしているクリエイター様だからこそのデモンストレーション映像、ぜひご覧ください!

 

アセンブリ:ステッチ機能用ジッパーアセンブリ

前回、MODO 12.2の新機能としてご紹介したステッチ機能、大変便利な機能ですが、ステッチを作るためだけの機能ではありません!ビデオの中でも軽く触れましたが、ステッチを作るだけではなく、アセンブリを活用して様々な形状をカスタマイズすることができます。

そんなアセンブリの一つとして、ステッチ機能を利用してジッパーを作るアセンブリが早速公開されています:

https://www.pixelfondue.com/blog/2018/12/1/modo-stitch-mesh-setup-pushing-points-zipper-assembly

stitch_assembly

購入・ダウンロードしたアセンブリ用のファイルは、インストールフォルダ直下の以下のフォルダへとコピーし:

C:\Program Files\Foundry\Modo\12.2v1j\extra\scripts\Modo_Content\Assets\Assemblies\Stitches

あとはステッチセットアップのインターフェイス上でアセンブリプリセットを使用オプションをオンにして、プリセットパネルからコピーしておいたジッパーアセンブリを指定するだけ!それだけで、簡単にジッパーを作ることができます。

もちろんこういったアセンブリを購入しなくても、自分でアセンブリを組むこともできますし、アセンブリでなくても通常のメッシュを指定することも可能です。こういったアセンブリを購入して、アセンブリの仕組み自体を勉強してみるのも一つの手かもしれませんね。ぜひいろんなパターンを試してみてください:

プロシージャルモデリングのアセット化

メッシュ上に簡単にステッチを作成するには

 

 

キット:BabylonDreams Pipeline

フリーランスのアーティストで構成されるBabylonDreamsが、数年に渡り開発してきたMODOキットを一般にリリースいたしましたので、ご紹介いたします:

http://pipeline-kit.babylondreams.de/

このキットには40以上ものコマンドが含まれており、MODOワークフローをさらなる次元へと高めてくれるとあります。上記紹介ビデオでもその一部が紹介されていますが、インスタンスに影響を及ぼすことなくソースのセンターを編集したり、元の階層を変更した時にインスタンスの階層も同様に反映させることができたりと、実際の現場でよく使われる便利なツールが揃っているようです。上記ウェブサイトには全機能のリストが記載されていますので、要チェックですよ!

 

チュートリアル:CharacterBoxによる様々なリグ

Pencil+などのプラグイン開発で有名なピー・ソフトハウス様が開発されているMODOのキャラクタアニメーション用プラグインCharacterBoxですが、このプラグインは非常に柔軟性が高く、二足歩行のリグが組めるだけではありません!モジュラー形式のリグであるため、組み合わせ次第でいかようにも表現できるところが、このCharacterBoxの大きな特徴でもあるのですが、そういった二足歩行以外のリグの組み方を、Matt Meersbergen 氏がチュートリアルビデオで公開されています。

顔の表現をつけるためのフェイシャルリグの組み方から:

https://www.youtube.com/watch?v=OI1yBb7u66M

鎌首をもたげる様も表現できる蛇のリグなど:

https://www.youtube.com/watch?v=Lq_TwGAU818

基本の組み方だけでない、多様な表現の可能性を広げる組み方が公開されています。CharacterBoxをお使いの方はぜひ参考になさってください。

CharacterBoxってそもそも何?」という方には、以下にCharacterBoxの概要を説明しているライブストリーミングのアーカイブがございますので、こちらもぜひご覧ください!

CharacterBoxには興味があるけれど、実際に触ってみたことがないからなんとも・・・という方は、月に一度、株式会社Too様にて開催しております「MODO無償体験コース アニメーション編」をご利用ください。MODOのアニメーションの基礎から、CharacterBoxの使い方までの一通りを、無償でお試しいただけます。ハンズオン形式なので、何か特別にご用意頂く必要もありません。毎月、人気の体験コースとなっているのですが、8月28日(火)分はまだ若干席が空いておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご参加くださいませ!

MODO 無料体験コース アニメーション編 08/28(火) 開催

 

CAD POWERセット価格改定のお知らせ

この度、SLIK2(Studio Lighting & Illumination Kit)の販売終了に伴い、SLIK2をバンドルしていたCAD POWERセット価格も改定となりました:

このCAD POWERセットは、CADデータの入出力をサポートするプラグインおよびマテリアルライブラリをセットにした以下4製品のバンドル商品となっています:

PowerTranslators for MODO
Power SubD-NURBS for modo
Studio Environment Set 1 from 9b studios
Studio Environment Set 2 from 9b studios

これら製品をそれぞれ単品でご購入いただくと合計146,000円(税抜)となるところを、このCAD POWERセットでは20%オフ116,800円(税抜)にてご提供いたします。MODOとCADを連携させるのに必ず役に立つツールのコレクションとなっていますので、CADデータの入出力が必要な方は、ぜひこのツールの導入をご検討ください。

CADデータの入出力をサポートするプラグイン「PowerTranslators for MODO」「Power SubD-NURBS for modo」については、15日間無償でお試しいただける体験版もご用意致しておりますので、ぜひお手持ちのデータでお確かめください!

CADツール体験版お申し込みページ:http://modogroup.jp/modo/cad/modo-cad-trial

 

キット:「The Grid kit | Particle operator assembly for MODO」

MODOの様々な情報を発信しているpixelfondueのサイトで公開されている新しいキットをご紹介します:

The Grid kit | Particle operator assembly for MODO

下記の動画を見ていただけると分かる通り、すごくかっこいい効果が表現できるんですよね:

こちらはパーティクルオペレータのアセンブリを利用して作られているそうなのですが、ユーザーは難しい中身のリグのことを気にせず、アセンブリ化された機能を活用して、自分が表現したいものだけに集中することができます。

自分で組んだリギングは、アセンブリとして保存しておくことで、何度でも活用したり、またほかへと公開することも可能ですので、ぜひ活用してみてください:

アセンブリの作成法・活用法

 

スクリプト:「Substance Painter Live Link」

以前、本ブログでもご紹介したことがある、Substance Painterとのリアルタイムな連携を可能とするスクリプト「Substance Painter Live Link」が正式にリリースされました!

https://gumroad.com/l/fTRFN

テクスチャはSubstance Painterに任せると行ったワークフローも最近ではかなり増えてきていますよね。このLIVE LINKはMODOのみならず、Maya/3dsMAx/Cinema4D/Blenderといった主要な3DCGアプリにも対応していますので、便利にお使いいただける方も多いのではないでしょうか?

Substance Painterをお使いの方は、ぜひこういったサードパーティ製のスクリプトを活用して、よりワークフローを円滑にすることを検討してみてください!

 

スクリプト:「Make Locators Per Each Points」

キャラクタアニメーションなどメッシュの変形を伴うアニメーションを、他のアイテムへと移すためのスクリプト「Make Locators Per Each Points」をご紹介いたします:

このスクリプトは弊社テクニカルサポート宛に頂きましたお問い合わせを元に、変形アニメーションを行っている各選択頂点毎にロケータを作成して、そのロケータにアニメーションをコピーするものです。こうすることで、でフォームアニメーションがアイテムアニメーションとしてデータを持つことができますので、他のソフトウェアへと読み込ませて、また別のエフェクトを設定することで、同じアニメーションにも違う表情をもたせることができますよね。興味をお持ちの方は、お手持ちのデータでぜひ試してみてください!

このスクリプトは単純な手順をバッチ処理的に選択頂点に対して行っているのですが、こういったバッチ処理的な操作を行って作業効率をグンとアップさせたり、手作業だと無理な作業を可能にしてしまうのが、まさにスクリプトの得意とするところであり醍醐味ですよね。私達MODO JAPAN GROUPでは「実際に使用する」という目的だけではなく、ユーザー様自身でスクリプトを作ることで作業環境をよりよいものとしていただくため、弊社作のスクリプトをサンプルとしてご利用いただけるよう公開・配布していますので、ぜひ自由にご利用ください。

また、06/20(水)には開発者向けにPythonセミナーも行われます。スクリプト作成に興味があるという方は、ぜひこちらのセミナーにも足をお運びください!

セミナーイベント:「ゲーム開発者向けPythonセミナー」06/20(水) 開催!

 

キット:「The Instant Lighting Kit for Modo」

MODOにおけるレンダリング関係のチュートリアルマテリアルも作られているクリエイターRichard Yot氏から新たにレンダリング関係のキット「The Instant Lighting Kit for Modo」がリリースされました。このキットは短時間かつ最短の手数で美しいレンダリング結果を出すインスタントライティングを設定するためのキットです:

The Instant Lighting Kit for Modo

なかなかお手軽そうなキットだなー、ということで早速購入して試してみました!

購入後、ダウンロードしたInstant_LightingフォルダをKitsフォルダの中にコピーすればインストールは完了です。Kitsフォルダの場所がわからない場合は、システムメニュー > コンテントフォルダを開くを実行すれば、Kitsフォルダの場所がすぐにわかります。

MODOを起動するとツールバー上には新たなInstant Lighting用のアイコンが出てきますので、そちらをクリックするとプリセットが登場します:

instant_lighting01

背景用となるメッシュも用意されていますので、メッシュを設置し、スタジオ・屋内・屋外とお望みの環境を読み込んで設定するだけ。キット名の通り、ぱぱっと設定して見栄えのするライティングを実現できるとってもお手軽なインスタント設定です:

instant_lighting02

このキットの価格はお求めやすい$30。個人的には$30でこの手軽さが手に入るのであれば安い!という印象でした。難しい調整も必要なく、ぱぱっと見栄え良く見せたいといった用途であれば、大変おススメなキットです!