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プラグイン:「V-Ray 3.6 for MODO」

高速な外部レンダリングプラグインであるV-Ray for MODOの最新バージョン3.6がリリースされました!

本バージョンでは、次期メジャーバージョンMODO 12をサポートしている他、V-Ray ファー生成機能などもサポートされています。3.xユーザーの方には無償で提供されるアップデートだそうですので、3.xをお持ちの方はぜひ最新バージョン3.6をご利用ください!

またこのV-Ray for MODOの使用事例として、弊社ユーザープロファイルにもご協力いただきました株式会社 意匠計画様のインタビュー記事が掲載されています:

後日、オリジナルの日本語版を掲載予定とのこと、とても楽しみですね!

 

チップス:キットの作り方

Shrinkwrap 1.0」や「TracerX」を始めとして、MODOもサードパーティ製の様々なスクリプトなどが作られてきており、自分でもちょっとした便利スクリプトを開発してみようかなと思われる方も増えてきたのではないでしょうか。

弊社でもユーザー様からのリクエストにお答えして「Mirror Skeleton Weight」「Visible Selected Meshes」といった機能拡張用のスクリプト、またスクリプト学習の手助けとなるようなサンプルスクリプトを開発・公開していますが、スクリプトを配布する場合には、そのスクリプトファイル単体を配布するのではなく、キット形式で配布すると非常にスムーズにお使いいただけるようです。

キットを使うことはあっても、キットを作るって一体どうやって?とお思いの方に、弊社ではいちからキットを作成するためのドキュメントを<機能紹介・チップスサイト>に公開いたしました:

チップス:キットの作り方

このドキュメントでは、キット作成の際に必要となるフォルダ構成、インデックスファイル、シンプルなインターフェイスの作成、ユーザー値の定義方法、スクリプトの修正箇所、そしてローカライズ方法まで、最低限の知識を一通り解説しています。

このドキュメントで解説している方法が必ずしもベストであるとは限りませんし、スクリプトを作っていく上でさらに複雑なインターフェイスやコントロールが必要となる場合も多々あるかと思いますが、キット作成に踏み出す入り口として、ぜひご自由にご活用くださいませ!

 

キット:「Shrinkwrap 1.0」

最近、続々とステキ機能を搭載したプラグイン/キットがサードパーティから開発されているMODOですが、「Geo From Curves」や「TracerX」などを開発した作者がまた新たに一つ、素晴らしいキットをリリースしましたので、ご紹介いたします:

Shrinwrap 1.0:https://community.foundry.com/discuss/topic/138036/

このプラグインではメッシュオペレータ機能を利用して、背景にコンストレイントする機能を実現しています。メッシュオペレータ機能で作られているため、コンストレイントの様子をアニメーションしたり、フォールオフを組み合わせたりと、自由な表現が可能です。今までは難しかった表現もこれで簡単に実現できそうですね。

価格はPWYW方式(任意料金)ですが、作者のさらなる開発につなげるためにも、ご興味をお持ちの方はぜひ購入をご検討ください!

 

スクリプト:「Mirror Skeleton Weight」

キャラクタにスケルトンをセットアップしている際、ウェイトを調整していると、ウェイトが左右対称ではなくなってきてしまい、ウェイトの鏡面コピーが必要になってくることでしょう。そんな時のために、一括でスケルトンウェイトの鏡面コピーを実行するスクリプトを作成いたしましたので、<MODO基本機能・チップス紹介>サイトより公開いたします:

Mirror Skeleton Weight

ウェイトを調整していたら、こんな風に左右のスケルトンでウェイトが異なってしまうこと、よくありますよね。せっかく調整した左側の2本のスケルトンに対するウェイトを、右側にも鏡面コピーしたいといった時、このMirror Skeleton Weightの出番です!

対称となるスケルトンを識別するための、”_R”や”_L”といった文字列を指定したら、鏡面コピーしたいスケルトンを選択(複数可)し、あとは適用ボタンをクリックするだけ!すると下図のように、それぞれのスケルトンに対応してウェイトが鏡面コピーされるようになります:

使い方は極めて簡単ですので、スケルトンウェイトの対称化でお悩みの方、ぜひ一度このMirror Skeleton Weightをお試しください!

 

キット&プリセット:「FlexFuse」

MODO 11.2のリリースと同時に、MeshFusionの作者Darrel Anderson氏が開発したキット&プリセット「FlexFuse」も公開されています:

https://community.foundry.com/discuss/topic/136402/introducing-the-flexfuse-kit-for-modo-11-2

こちらのキットには、プロシージャルモデリングを利用して作成されたメッシュアセットのプリセットがいくつも用意されており、専用のメニューも搭載されています。MODO 11.2で実装されたCloud Asset(クラウドアセット)機能により、プリセットブラウザから直接すぐにダウンロード&インストールできます。

flexfuse_install

Cloud Asset(クラウドアセット)機能の利用方法については、こちらの日本語解説ビデオをご覧ください:

プリセットブラウザからのアセットシェアの利用法

インストールされたプリセットはFlexFuse Geoフォルダの中に収められていますので、アクセスも簡単です。プリセットをダブルクリックしてシーンに読み込まれたモデルは、コントローラをドラッグするだけで、簡単に様々な形状へと変形させていくことが可能です。FlexFuse用の細かいメニューは、モデルパレットのFusionサブタブの中にボタンをクリックすると出てきます:

flexfuse

このコントローラはチャンネルハンドルという機能を利用して表現されていますが、共通に使えるインターフェイスとしてとても便利に使えます。共有して使えるようなアセットを作成する場合などには、ぜひ活用してみてください:

チャンネルハンドルの活用法

 

プラグイン:「TracerX」

前回ご紹介したプラグイン「PolyStrips From Curves」と同じ開発者が作ったMODOでモーショングラフィックスを実現するプラグイン「TracerX」をご紹介します:

TracerX

これらの機能はプロシージャルモデリングでコントロールされており、様々な表現が可能になっています。MODOの場合、プロシージャルモデリングはモデリングのみならず、アニメーション機能として役に立つ非常に優秀な機能であり、表現の幅が大きく広がっています。

TracerXの機能紹介ビデオ、また作例動画もいくつか公開されています:

また、ユーザープロファイルでもご紹介したクリエイターの吉開 裕司氏もこのTracerXを使った作例を公開されています。こちらもすごく素敵な映像となっていますので、ぜひご覧ください!

 

プラグイン:「PolyStrips From Curves」

今週は米国において安売りウィークBlack Fridayということで、様々な海外製品のプロモーションが行われていますが、本日ご紹介するプラグイン「PolyStrips From Curves」も通常価格よりも20%オフで提供されています:

PolyStrips From Curves

このプラグインを使えば、カーブからジオメトリメッシュを一気に生成でき、またカーブ自身の編集も簡単に行えるため、ヘアマテリアルを使わずに、髪の毛を表現するポリゴンを作りたい場合など、非常に少ない工数での生成が可能です。

またメンテナンスも頻繁に行われており、現在最新バージョンは1.4。カーブからジオメトリを生成する際のひねりを編集したり、次期バージョン1.5ではプロファイルを活用できたりと、高い更新頻度でガンガン機能を追加されており、非常に期待が持てるプラグインとなっています。

同開発者による次回ご紹介予定の「TracerX」もまた、このBlack Fridayキャンペーンの対象となっているようですので、これを機会に手元に揃えておいてみてはいかがでしょうか?

 

スクリプト:「BETA: Substance Painter Live Link」

昨今、テクスチャ制作に欠かせないツールとなりつつあるSubstance Painter、MODOをお使いのユーザー様の中でも併用されている方も多いかと思います。そんなSubstance PainterとMODOとをつなぐツールが公開されています:

Substance Painte Live Link (MODO/Maya/Blender)

MODOの無償キットとして配布されているSubstance読み込みプラグインは、あくまでSubstanceデータをMODOに読み込んでパラメータを加工するという形ですが、このSubstance Painte Live LinkではSubstanceで行われた修正をワンクリックでMODO上に反映可能という非常に優れたツールとなっています。

β版となっていますので将来的にどうなるかはわかりませんが、現在のところ無償で配布されているようです。また、MODOにかぎらずMayaやBlenderにも対応されているようですので、非常に使用範囲の広いツールとなりそうです。Substance Painterをお使いの方はぜひ一度試してみてください!

 

スクリプト:「align y」

MODO UserGroup Osaka 柳村 徳彦氏より、またひとつ便利なスクリプトが公開されています:

「align y」

動画を見てもらえれば分かる通り、ベルト状の四角ポリゴンに対して、始端・終端間のY座標をスムーズに補間してくれるというすぐれものです。使い方も迷うことなくシンプルに使えますので、ぜひ便利に使ってみてください!

 

月間定額レンダリングサービス:「RenderStreet One」

先日、当ブログにてご紹介した新たなレンダリングサービス「RenderStreet」ですが、「RenderStreet」ではさらに面白いサービスもご提供していますので、ご紹介します。

RenderStreet One

rednderstreetone

通常、クラウドのレンダリングサービスでは、投げたシーンに対していくらの料金がかかると言った料金形態になっているかと思いますが、このRenderStreet Oneでは月間50ドルでレンダリングを無制限でかけることが可能です。月間定額であれば、どんなテストシーンのレンダリングも手軽にがんがん試すことができますね。

多数のレンダリングが必要となる期間などが決まっているようであれば、その期間のみ月間で契約すれば、レンダリング用マシンを購入するよりも遥かにコストパフォーマンスも高くなります。

様々なレンダリングサービスにより、幅広いサービスが提供されれば、ユーザーは用途とコストに見合った最適なサービスを選ぶことができますよね。ぜひこういったサービスの提供も試してみてはいかがでしょうか?