リリース:書籍「MODOトレーニングブック」発売開始

今回、新たにModoの書籍の発売を開始いたしました。著者はYAMATOWORKS 澤田 覚史様。3Dキャラクターアニメーション制作を通して、入門から実践までステップバイステップで身に付く「MODO」の技法書!となっております:

MODOトレーニングブック

実はこちらの書籍、かなり以前より書き進めていらしたものであり、ようやくもうすぐで完成!というタイミングでModo開発終了のアナウンスがなされてしまいました。このため、タイミング的に残念な部分はぬぐえないのですが、それでもモデリングからレイアウト、リグ設定、アニメーションに至るまで、著名なアニメーションスタジオYAMATOWORKSに所属されているクリエイター様ならではの細かくこだわりが入った実践的な書籍となっております。Modoというツールにこだわらず、3DCGでのキャラクタモデリングからアニメーションまでの一連の流れに関して、様々な気づきを与えてくれる書籍だと思いますので、ぜひ手に取ってみてくださいね。

ご購入はこちらから:https://store.dstorm.jp/item_2212-2213-2214.html

◆◆目次◆◆

Chapter01 MODOの基本操作を覚えよう
01 MODOとは?
02 インターフェイスに慣れてみよう
03 ビューポートプロパティの操作
04 色々な選択方法

Chapter02 モデリングをしてみよう
01 作業をはじめる前の準備
02 マイクを作ってみよう
03 他の小道具や台座も制作してみよう

Chapter03 マテリアルとテクスチャ
01 マテリアルの設定
02 シェーダーツリー
03 テクスチャ・UV展開

Chapter04 キャラクターモデリング
01 キャラクターを作るための準備
02 全身のラフモデルを作ってみよう
03 体のモデリング
04 顔のモデリング
05 髪・ヘッドフォンのモデリング
06 テクスチャ設定
07 チェックと微調整

Chapter05 セットアップ
01 アイテムとチャンネル
02 親子関係
03 スケルトンセットアップ
04 モーフィング
05 デフォーマの高度な仕組みの解説と応用
06 リギング
07 特殊なセットアップ
08 番外編:メッシュオペレータ

Chapter06 ヴィネットとして組み立てる
01 レイアウト・ポージング
02 ライティング
03 レンダリング
04 コンポジット

Chapter07 アニメーション
01 基本のバウンシングボール
02 モーション表現
03 キャラクターアニメーション表現

巻末付録
01 アクションセンター
02 フォールオフ
03 スナッピング
04 Catmull-Clark-SDS
05 UI(ユーザーインターフェイス)の編集方法
06 スクリプトの入れ方
07 MODOトラブルシューティング!

さて、本ブログの更新は今回で終了となります。最後にModo書籍発売開始という素敵なニュースをお届けすることができ、大変幸運だったと思っております。2011年4月 modoバージョン501の時代にブログ記事を書き始めてから約13年、1566件もの記事をアップしてきたようで、これほどまでにお伝えしたいことがあったのだと思うと感慨深いものがあります。これまで少しでもModoをお使いの皆様に快適な環境と有益な情報をご提供すべく、Modoに関する様々な情報をお届けしてまいりましたが、Modo開発終了を受けまして、今回でブログ記事更新は停止いたします。私共MODO JAPAN GROUPが提供するサービスや情報が、皆様方の3DCGライフを少しでも楽しく豊かなものにする手助けができていたなら幸いです。これからも皆様方のご活躍を心よりお祈りしつつ、さらに素敵な作品を生み出されるのを楽しみにしております。

それでは皆様、どうもありがとうございました。どうかお元気で!

 

 

キット:「Laplacian Smoothing Kit v1.0」

元Modo開発者の方による新たなキット「Laplacian Smoothing Kit v1.0」が公開されていましたので、ご紹介いたします:

Laplacian Smoothing Kit v1.0

こちらスムーズ化を行うキットなのですが、Modo標準のスムーズ化ツールではスムーズをかけたときに、複雑なディテールの部分は残ってしまうのに対し、このキットではそういったノイズを押さえたスムージングが可能です。標準のスムーズ処理では思ったような滑らかさにならないといった場合などに、こういったツールを使ってみてはいかがでしょうか?

本キットの作者であり、元Modo開発者である田崎氏のブログでは、さらに詳しく解説されていますので、ぜひそちらをご覧ください。田崎氏には今まで日本からの機能リクエストやバグフィックスにも数多く対応していただいており、今後も氏のブログでツールを公開していく予定とのことですので、ぜひチェックしてみてくださいね:

Life with modo

 

 

キット:「CDT Triangulation for Modo plug-in」

Modoファイルを他ファイルフォーマットへとバッチ変換処理を行ってくれる「Scene Converter」に引き続き、新たなメソッドで三角化を実現してくれるキット「CDT Triangulation for Modo plug-in」が元Modo開発者の方より公開されましたので、ご紹介いたします:

CDT Triangulation for Modo plug-in

こちら将来的にModoに実装される可能性があった新たな三角化機能が、プラグイン形式で配布されています。これまでの三角化コマンドだと、複雑な形状を三角化したときにうまく分割できないケースもあったかと思いますが、このプラグインでは Constrained Delaunay triangulation (制約付きDelaunay三角形)アルゴリズムを用いて、よりクリーンな三角化を実現してくれます。興味がある方は、ぜひご活用ください。

 

 

リリース:Modo 17.1v1 日本語版ダウンロード配布開始

2024/11/26(英時間)、Modo開発元Foundry社よりModo最終ビルドとなるModo 17.1v1リリースされたことを受け、国内でも本日よりModo 17.1v1 日本語版のダウンロード配布を開始いたしました。メンテナンスもしくはサブスクリプション契約中の方は、MODO JAPAN GROUPダウンロードサイトよりご利用ください:

MODO JAPAN GROUPダウンロードサイト

ひとつ前のバージョン17.0では、Modoのコードを抜本的に見直し、パフォーマンス改善のために様々な修正が行われておりましたが、その反面動作が不安定になっていた部分がありました。このバージョン17.1v1では数多くのバグフィックス、またさらなるパフォーマンスの改善が施されています。特に長年改善要望が多く出されていたウェイトペイントに関するパフォーマンス向上が本バージョンで実現されています:

左側がバージョン17.0、右側が17.1でのウェイトペイントの動作です。明らかに17.1での動作が警戒になっているのがわかります。

また17.1ではキャラクタリギングシステムのプラグインとしてユーザーの皆様に愛用されていたACS(Auto Character System)キットがバンドルされるようになりました。ACSの概要については、下記製品紹介デモンストレーションをご覧ください:

詳しい使い方のマニュアルについては、ビデオマニュアル(一部)を用意しています。Modo 17.1v1を起動し、ヘルプメニュー > キットヘルプ Auto Character System ヘルプマニュアルページを開くからご利用ください。

キット:「Scene Converter」

11/08(金) Modo開発終了という大変残念なアナウンスを行うことになり、ユーザーの皆様には大変なご心配とご迷惑をおかけしていることと思います。これから他3DCGソフトウェアへと移行される方も多くいらっしゃると思われるなか、ユーザー様から「今までModoで作った膨大なリソース(シーン)を汎用フォーマットに変換する作業に時間がかかりそう」というご意見をいただいておりました。こういったお声に少しでも応えるべく、Modo開発者の方が「フォルダ内(サブフォルダ含む)にあるLXOファイルを汎用フォーマットへとバッチ処理的に変換する」というキットを作ってくださいましたので、ここにご紹介いたします:

Scene Converter

ここからキットファイルSceneConverter_v1.lpkをダウンロードし、Modoへとインストールをお願いいたします。キット(lpk)をインストールするには、キットファイルをダブルクリックするか、起動中のModoへとドラッグアンドドロップしてください。

このキットの使い方はいたって簡単!インターフェイス右下にあるコマンド入力フィールドから

scene.converter

と入力して下さい:

そうすると変換スクリプト用のインターフェイスが出てきます。このスクリプトの動作としては、変換元となるLXOファイルが格納されているフォルダをSource Folderとして指定すると、Destination Formatで指定したフォーマットで、Destination Folderへと書き出してくれるというものです。Source Folderはサブフォルダの中もすべてスキャンしてくれます。

動作的には、「LXOファイルを読み込んでは指定したフォーマットで書き出す」をひたすらバッチ処理的に繰り返すスクリプトですので、指定したフォーマットに対するオプションは、あらかじめ初期設定パネルのほうでそれぞれのフォーマットに対する設定を行っておいて下さい。特にFBX形式へと変換する場合には「メディアを埋め込み」オプションをオンにしておくと、シーン内で使用している画像ファイルもFBXへ埋め込む形で出力されますので、画像ファイルが迷子になることがありません:

この変換キットに関してはヘルプも用意されていますので、各プロパティの詳細をお知りになりたい場合は、「ヘルプ」メニュー > 「キットヘルプ」 > 「SceneConverter v1 Help」を選択すると、ヘルプが表示されるようになります:

こういったスクリプトやキットなどが、少しでもユーザーの皆様のこれからの負担を減らしてくれるものとなればと願っております。

 

 

制作事例:「ライター」

前回に引き続き、ArtStationにてModoを活用して作成された素敵な作品が公開されていましたので、ご紹介いたします:

作者はJosh Powers氏

ソフトウェアはModoのほかに、ZBrush、Marmoset Toolbag、Substance 3D Painterを使われているとのこと。表面のテクスチャの質感が非常に優れていて、思わず見入ってしまいます。どのようにマテリアルを設定しているのか気になるところですよね。

制作者であるJosh Powers氏のページには、他にも多数の素敵な作品が公開されていますので、ぜひご覧ください!

https://www.artstation.com/flewda

 

 

制作事例:「NWTD – Detective Gadgets」

ArtStationにてModoを活用して制作された素敵な作品が公開されていましたので、ご紹介いたします:

NWTD – Detective Gadgets

モデル表面の小さな傷などが、とても良い味を出していますよね。Modoの他にも使用ソフトとして、ZBrushやSubstance 3D Painter、Marmosetなども使われているようで、その組み合わせにも興味があります。作者のページには、他にも多数の作品が掲載されているようですので、ぜひそちらもご覧ください!

 

 

マテリアルライブラリ:「Modo + Octane Render Shader library」

MODO+OctanRenderのマテリアルライブラリがリリースされていましたので、ご紹介いたします:

https://community.foundry.com/discuss/topic/162345/modo-octane-render-shader-library-vol-2-140-ceramic-shaders

どのようなものか使ってみないとわからないと思いますが、ライブラリ集の中からひとつ、サンプルとして配布されていましたので使ってみました:

配布されるのは2種類。一つはModoのプリセット形式であるlxpファイルと、Octane Standaloneで使用できるOctaneフォーマットですorbxファイル。プリセットはモデル上にドラッグアンドドロップするだけでOctaneマテリアルがすぐに適用・展開されますので、使うのも簡単!またOctaneフォーマットでも配布されていますので、Modoをお使いでなくても、Octaneライブラリとしてご使用いただくことが可能かと思います。興味がある方は、まずサンプルファイルを試してみてはいかがでしょうか。

 

 

キャンペーン:「MODOリリース20周年記念キャンペーン」開催!

日々様々な情報をお届けしている3DCGソフトウェアModoですが、そのModoも最初にリリースされてから今年ではや20年が経ちました。その間、多岐にわたる機能が搭載されていくなかで、開発元が変わったり、ライセンスの形態が変わったりと、いろんな変化を経て現在に至るわけですが、「Modoは最近使い始めた」という方もいれば、「以前は使っていたけれど今はもう使っていない」という方もたくさんいらっしゃると思います。MODO JAPAN GROUPではModoリリース20周年を記念いたしまして、ぜひ最新のModoの良さをご活用していただけるよう、メンテナンスが導入される前のバージョン(バージョン10以前)のModoをお使いのお客様を対象に、「MODOメンテナンス初年度」を一か月分無料となる価格にてご提供するキャンペーンを開催いたします!

■キャンペーン期間:2024年10月17日(木) から 2024年11月14日(木) まで
■キャンペーン対象:MODO 10 以前のバージョンをお持ちで、初めて「MODO メンテナンス」に加入されるユーザ様
■キャンペーン価格83,490円(税抜 75,900円) ※1ヶ月分 の 7,590円 無料
■キャンペーン詳細https://modogroup.jp/campaign/30717.html

バージョン10といえば、2016年リリースなので、8年以上も前のバージョンとなりますね。最新バージョン17になるまで、様々な大きな機能が搭載され、また使い勝手もよくなっているかと思います。キャンペーンページでは、ほんの一部ではありますが、そんな追加機能などをまとめてご紹介していますので、ぜひご覧ください:

各バージョンでどんな機能が追加されているのか、より詳しい情報をお知りになりたい方は、日本語解説ビデオのサイトにてバージョンごとに搭載されている機能もカテゴリ分けしてありますので、そちらもぜひご覧くださいね:

とはいえ、本当に最新バージョンがお使いのマシンで活用できるのか心配ですよね。Modoでは体験版もご用意いたしておりますので、とりあえず上記ビデオを見ながら、体験版をお楽しみいただければと思います!

MODO 体験版お申込ページ

ご不明な点等ございましたら、お気軽に弊社セールス&マーケティングまでお問い合わせください。

 

 

レンダラー:「Cycles 4 Modo Alpha」プレビュー公開

以前からその開発がひそかに話題になっていたGPUパストレーシングレンダラー「Cycles」のModo対応プラグイン「Cycles 4 Modo」のアルファ版が、Pixelfondueのライブストリーミングでお披露目されていましたので、ご紹介いたします:

まだアルファ版ということで、これから仕様変更される可能性も大いにあるとは思いますが、現状試した限りではOctaneのように独自のプロパティを持つのではなく、Modo標準のマテリアル設定そのままでレンダリングを行えるようになっています。そのため、レンダリングを行うための特別な学習に労力もかけることなく、高速なGPUレンダラーが手に入るようになるかもしれないですね。

※左側がModoデフォルトのプレビューウィンドウ、右側がCycles 4 Modoのプレビュー画面です。

最終版までにどれほど進化していくのか、今からとても楽しみです!